10年で初めてのウエットコンディション、2017年の第F1、14戦シンガポールでのグランプリは史上初、雨のナイトレースになりました。リタイヤした車の台数は20台中8台、セーフティーカーも3回出動しています。雨というだけでもスリルがありますが、スタート直後に波乱が起きました。激しくポジションを争って真ん中の車を2台が挟むようにして接触してしまったのです。そのうち1台はコントロール不能な状態で1コーナーへ直進、他の車に激突しさらに外から責めてきていた車も、弾き飛ばしてしまいます。多重クラッシュが発生した結果、マシンに深刻なダメージがありその後マシンを止めることになったのです。濡れた路面に足元をすくわれる車も多く、バトルせず無理せず、粘り勝ちが一番安全で勝利へとつながったようです。
F1グランプリ、シンガポールナイトレースの歴史
1961年にあったオリエントイヤーグランプリがシンガポールのグランプリのルーツとなります。アジア5番目のF1開催で、日本、パシフィック、マレーシア、バーレーン、中華人民共和国についで5カ国目となります。今となっては秋のアジアラウンドの緒戦になっています。シンガポールの観光の目玉にもなっていて、経済効果は毎年1億4000万から1億5000万と世界から注目されていることがわかります。一般の道路を一時的に封鎖しているため路面がかなりバンピーです。立地も赤道付近で夜も高温多湿なコンディション、コーナーの多いコース、長いレース時間の条件が重なって1年間で最もタフなレースと、選手側から距離の短縮の意見もでたそうです。2017年には雨が降り58週で二時間を越えてレース終了となりました。
シンガポールのF1グランプリ、観戦方法盛りだくさん
世界一綺麗なグランプリといわれているシンガポール開催のグランプリは、ナイトレースが特徴です。期間中あちこちでアーティストライヴも行われます。F1のチケットをもっているとこのライヴは無料で見ることができます。まず、どのような席でみるのかというと、スタンド席・ウォークアバウト、次に三日間セットもあれば一日ずつでも購入可能です。次にどのゾーンで見るかです。無料ライヴも楽しみたい方はゾーン4です。値段などその中で希望を考慮決めることになります。座席も購入するときに分かるので好みの席になるまで何度かトライしたり、値段の高い席に変更することでいい席が取れたりと、タイミングも重要になってきます。あと巨大観覧車として有名なシンガポールフライヤーはサーキットのど真ん中に位置しています。F1のチケットがあれば無料で乗れるので上空から観戦するのも素敵です。