F1とは正式にはFormula1と呼ばれている世界最高峰のモーターレースのことです。F1グランプリに参加できるチームは12チームで、世界屈指の自動車メーカーの技術者が、競い合って作る車は、時速300kmを超えます。その車を運転するのが1チームに2名所属、24名の世界最高峰のドライバーたちです。最高の車、最高のドライバーによって、世界各国で開催されるF1ですが、ここではシンガポールで開催されるF1の魅力を紹介します。シンガポールのF1は、マリーナベイ・ストリート・サーキットというシンガポールの市街地の公道を使ったコースです。コースの全長は5063m、コーナー数は23、周回数は61周。公道を利用しているので、全体的にコースの幅が狭く、最も狭い橋を渡る区間は8mです。ストレートの区間が短く、クラッシュのリスクが大きいサーキットで、勝利のためには、素早い的確な判断が求められます。

シンガポールF1グランプリは華やかなナイトレースです

シンガポールF1グランプリは、もともとF1はヨーロッパ諸国が中心となっているため、シンガポールとの時差を考えて、ヨーロッパ諸国のファンが観戦しやすい午後1時頃にレースが行われるよう、20時頃に開催されるナイトレースになっています。全長5037mのコースには、1600基の投光器が配置され、その明るさはサッカーのスタジアムの約4倍です。そして照明によってマリーナベイ・ストリート・サーキットは、光輝くサーキットになります。市街地のコースなので、高くそびえ立つビルのイルミネーションやシンガポールの街の夜景の美しさがさらに融合され、シンガポールF1グランプリのナイト レースは、マシンをさらに輝かしく見せてくれ、昼間に行われているF1のレースとはひと味違う姿をみせてくれます。

予選も楽しいシンガポールF1グランプリ

F1グランプリとは決勝のことをさしますが、実際には決勝にいくまでに、 フリー走行と予選があります。フリー走行は、マシンの調子を見るためのテスト走行です。予選はタイムアタック形式で、各チームは一番良いタイムを計測します。F1は最初の第一コーナーでほとんど1列になるので、前の位置からスタートする方が有利になります。そのためタイムの順位でスタートする順番が決まる予選はとても重要です。またドライバーにとってグランプリで優勝することが、最高の栄誉ですが、実はもう一つ予選一位のタイムで、ポールポジションをとることが、ドライバーにとって、もうひとつの名誉と言われています。1周のタイムというのは、完全な速さの勝負です。シンガポールF1グランプリで、最高に整備された車で、最高のドライバーが運転して速さを競う予選も、しっかり楽しみましょう。